キャリア

答えはお客様がもっている

久しぶりの更新になりましたが、今回は『カメラマンになっていきなり月収を100万円にする方法』著者の坂口さんにきていただきました。

最近は、起業家や経営者がSNSで発信したりする機会も増え、顔写真のニーズが上がったりしています。さらに、ECなどで商品を良く見せるための写真のニーズも上がっており、写真を身近に感じる機会も増えています。

しかし、カメラマンは稼げないというイメージがあったりしませんか?

撮影単価がひくかったり、トップカメラマンに仕事の受注が偏ったりしているイメージがあります。

しかし、そうではなく、カメラが好きで独学で学んでいる人でも十分稼げるようになると、坂口さんは言います。

それでは坂口さんに聞いていきます。

そのまえに坂口さんのプロフィールを記載します。

坂口康司

株式会社トータルクリエイツ 代表取締役 一般社団法人シェアリングエコノミー協会 第三期アンバサダー

法政大学卒業後、東証一部上場の医療系ベンチャー企業に就職し、新規事業開発に携わる。衣料系ベンチャーを転職後、IT企業に入社し、執行役員として海外向けのメディアや撮影サービスの立ち上げや運営に従事する。その後、独立し、ITや写真撮影、映像制作というクリエイティブ面の強みを活かして、企業の抱える悩みをトータルにサポートするべく、トータルクリエイツを立ち上げる。レンタルスペース業界を中心に活動し、業界トップの200件以上のスペース撮影やコンサルティングを通して、レンタルスペースオーナーの売上増に貢献している。レンタルスペース集客のノウハウに定評があり、株式会社スペースマーケット主催のセミナーに複数回登壇。それ以外でもYouTubeアカウントのプロデュースを通して企業価値向上に貢献しており、チャンネル登録者数が150万を超えるチャンネル運営に携わっている。

―坂口さん、カメラマンになってまず良かったことはなんでしょうか?

まず、時間の自由があります。

休む日も働く日も自分で決められます。最近だと火曜日にリフレッシュのためにキャンプに行きました。火曜日は平日で、公共の交通機関はすいています。そういった日にリフレッシュできるのはカメラマンであるからこそです。

ビジネスパーソンだったら、休む日を自分で決められるということはないのではないでしょうか? リフレッシュしたい日や仕事をする日を自分で選ぶことができ、メリハリをきかせられるのは、魅力です。

 次に収入の面です。繁忙期などもありますが、そういった月は収入を天井知らずで稼げます。自分が仕事を請け負えれば請け負える分だけ、収入は増えるのです。

 最後に場所の自由があります。カフェでレタッチ作業をしたり、クライアントさんとの連絡を取ったりすることもできます。

 

 こういった3つの自由はストレスなく仕事をし、収入を増やせることに繋がるので、大きいです。

 

―なるほど!これは他の起業にも通じることですが、カメラマンでうまくいくとこういった自由が手に入るのは魅力ですね。ただ、そのためにはカメラマンとして稼ぐことが重要です。そのあたりどうでしょうか?

 まず、意識を変えることです。

カメラマンに多いのが、スキルを磨けば、食えると考える人が多いことです。しかし、これだけではもちろん食っていくことはできません。

 重要なのは、コミュニケーション能力です。

 たとえば、撮影する際に「もう少し体を斜めにしてもらえたら素敵な写真を撮ることができます!」とか「笑顔いいですね」とかお客様のテンションをあげる声掛けはとても重要ですね!

 また、撮影前に「お好きな持ち物をもってきていただけるとなお自然な写真がとれます

」など良い写真を撮影するためにコミュニケーションをとることでなお、お客様との距離感を縮めることができます。

 そしてもう一つは、ギブの精神です。

 撮影以外でもお客様に価値を提供できるのか? ここが重要です。

 たとえば、「カメラのうまい使い方」とか「子ども写真をうまく取るコツ」などをお客様に提供することで、「〇〇さんに写真撮影を頼んでよかった」などと考えてもらえます。

 また、こういったコツをSNSで発信することで、「〇〇さんはSNSで有益な情報をいつも発信してくれるから、仕事を発注しよう」などと考えてもらえます。

 こういった撮影技術以外のことが超重要です。

―いかに顧客のことを考えるかということが重要なのですね! カメラマンは奥が深いですね。

 あとは、お客様は幅ひろくいらっしゃるということも知っておくといいですね。

 お客様はスペシャルワンを常に求めているわけではないということです。

 どういうことかと申しますと、常にお客様が一枚〇〇万円の写真だけをもとめているのであれば、確かに専門技術のなかった私のようなカメラマンでは稼げなかったでしょう。

 もちろんそういった写真を望んでいるお客様やクライアントもいるでしょうが、そうではなく、数百円、数千円の単価のものを望んでいるお客様もいらっしゃるという現実を知ることです。また、単価だけではなく、わいわいした雰囲気で撮りたいという方や、スタジオではなく、オーダーメイドしたいお客様もいらっしゃるでしょう。

 自分が提供する価値はどの顧客に届くのかということを考えれば、自然と自分の提供する価値をとどけるお客様のペルソナを描けるはずです。

 有象無象ではなくたとえば「30代の主婦で子供もふくめた家族写真を撮りたがっている人」とか「子どもの七五三を広い公園でとりたがっている主婦」とか具体的な顧客をイメージし、それに見合った価値と金額感を提供できればカメラマンとして稼ぐことができます。

―なるほど、ただ技術を磨くのではなく、総合的なビジネススキルを磨くという感じなのですね。

 そうです。カメラマンになるのには資格はいりませんが、こういったトータルでお客様を満足させることができる価値を提供する力が求められています。

 でもそれにはセンスが必要なわけではなく、分析力があればだれでもできることです。

 顧客価値をたかめるということからカメラマンとして稼ぐことを考えていけば、良いと思いますし、それはカメラマンではなく、事業を作る際にはだれでもやっていること。

 つまりカメラマンで稼ぐことはそういった肝をしっかりとつくることができる人であればだれでもできるということなのです。そして、初期投資は一眼レフの型落ちしたカメラと、レタッチできるMacのようなパソコンがあれば大丈夫です。

 本にも書きましたが、撮影スキルはYouTubeチャンネルで無料で配信もされています。

 技術はどこからもで学べる時代になりました。

 だいたい合計20万円あれば、駆け出しカメラマンとしての投資は十分です。カメラがすきなのであれば、副業で稼ぎたい、独立したいと思っているのであれば、是非考えてみてください。

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