前回大杉さんに定年後の新しい生き方の選択肢として「起業」について語っていただきました。
こんかいは、4月7日に出版された、『定年前後の生き方の悩みを解消するならこの1冊! 定年ひとり起業 生き方編』の本の内容について語っていただきます。
定年後の生き方が不安な方はぜひこの先もお読みください。
「定年ひとり起業 生き方編」のエッセンスとは?
新刊の『定年ひとり起業 生き方編』(自由国民社)では、これまでの2冊では十分に書き切れなかったことをすべて取り上げて書き尽くしました。
1作目の『定年ひとり起業』では、定年ひとり起業の定義・コンセプトや私自身の起業経験を詳しく書きました。
2作目の『定年ひとり起業 マネー編』ではとくに「老後のお金」の不安を解消するために、年金、老後マネープラン、投資法など「お金」の不安にフォーカスして、その解決法を紹介・説明しました。
定年前後のライフスタイルとして、すべての悩みを解決するという観点から、新刊では新たな視点として次の4つのテーマについてまとめています。
- ICT活用(第2章)
- 健康法(第3章)
- 定年後ライフスタイルを考える「珠玉の15選」(第4章)
- デュアルライフ(第5章)
そういう意味で、この新刊は集大成という位置づけになります。
1冊目、2冊目を読んでいなくても、この3冊目の新刊を読んでくだされば、全体が分かるようになっています。さらに詳しく、私の起業体験や老後資金について知りたい方は、そのあとで1冊目、2冊目に戻って読んでいただければ幸いです。
中高年のリスキリング本命は「ICT活用」
定年が近くなってきた50代会社員の間で、リカレントやリスキリングの必要性が頻繁に語られるようになってきました。いわゆる「学び直し」ですが、「いったい何を学べばいいのか」が分からず悩む人が多いと聞きます。
よくあるのは、資格取得に注力して新たな武器にする、とかこれからは英語力だといって語学習得に励むといったことです。それもいいと思うのですが、かける時間と労力の割にはそれをお金に換えるにはさらにもう1つハードルがあり、なかなか成功している人がいないのではないでしょうか。
そうした学びよりも私は、より実践的なスキルとして「ICT活用」がミドル・シニア社員には重要だと考えています。
ICTとは「Information and Communication Technology」の略で、情報通信技術と訳します。情報発信をして、双方向でのコミュニケーションに繋げ、さらにそれをデジタルテクノロジーで実践するということ。
中高年はここが弱いので、SNSやデジタルツールを使ったアウトプットをもっとするべきでしょう。情報は発信した人のところに入ってきて集まります。現在のテクノロジー進化のスピードが速い情報社会においては、時代の流れに対応できなければ、会社にとって必要な人材ではいられないし、起業してフリーで稼ぐこともできません。
苦手意識があるからと避けるのではなく、どんどん新しい技術には挑戦していくべきです。
私はよく、「昔取った杵柄では飯は食えない」と言っているのですが、稼ぎ続けるために、杵柄は時代の変化に合わせてつねにブラッシュアップをしていくことが必要なのです。その本命が「ICT活用」というわけです。
健康法はバランスが大切!
私は医師でもないし、健康管理の専門家でもないため、これまでの2冊ではあまり詳しく「健康法」について触れてきませんでした。しなしながら、心身の健康は、長く働き続けるための基盤(土台)で最も大切な要素のため議論を避けては通ることはできません。
そこで今度の新刊では、少し工夫をして、私がとくに参考にしてその中味を毎日実践している「健康本」を紹介し、具体的に私が実践しているエッセンスを紹介するという形で、定年前後からの「健康法」を論じることとしました。
健康については専門書、一般向けの健康本が刊行されていて、千差万別です。
ですから、私の健康法が必ずしも皆さんにフィットするかどうかはわかりません。
でも、ひとつでも「いいな」と思うものがあれば、試していただくことで、あなたの健康維持のヒントになるかも知れません。
おそらく、「それは知らなかった!」という健康法があると思います。
私も第3章、第4章で紹介した健康本を読むまで知らなかったことが多かったからです。
それから、この第3章のいいところは、様々な健康法が組み合わされているところ。この組み合わせはおそらく、私のオリジナルになっていると思います。つまり、これらの情報をいっぺんに知ることができるのは、私の新刊『定年ひとり起業 生き方編』(自由国民社)しかないと思います。
その組み合わせの全体像を簡単に紹介すると以下の通りです。
- 団塊世代の生き方の教科書(和田秀樹)
- 脳を若返らせる(茂木健一郎)
- 一生使える脳(長谷川嘉哉)
- 体温を上げて免疫機能を強化(齋藤真嗣)
- 自分の足で歩く(久道勝也)
- 定期的なウォーキング(アンデシュ・ハンセン)
- 口腔ケアで「8020」を目指す(魚田真弘)
- 誠実性・勤勉性(ターマン&フリードマン)
「ブルーゾーン」のライフスタイル(ダン・ビュイトナー)
1万2000冊から厳選した「人生後半のための15冊」
新入社員だった20代前半から、約40年間、年間300冊のビジネス書を読んできた私が、人生後半のために最も共感して、その中味を実践している15冊を選びに選んで、新刊『定年ひとり起業 生き方編』(自由国民社)第4章に公開しました。
5分野に分けて3冊ずつを紹介して、その実践法を解説しています。
- キャリア
- お金
- ICT活用・情報発信
- 健康
- 人生設計・ライフスタイル
「私の人生後半は、この15冊から成り立っている」と言っても過言ではありません。それだけこれらの本には大きな影響を受けて、各書籍のエッセンスをずっと実践してきました。
私は間もなく65歳となり、高齢者の仲間入りをしますが、64歳までの仕事とまったく変わらず、現役で仕事を続行します。
メインの研修事業は1年半先までの予定が入り、8年前にフリーランスになって以来、最高の数のオファーをいただいています。
100%好きな仕事しかしていないので、365日毎日働いていますが、疲れもストレスも感じることがありません。
仕事が楽しく、やりがいを感じる日々だからです。埼玉と伊豆で2拠点生活を送りながら、こうしたライフスタイルで仕事を続けていけるのも、この章で公開した15冊に出会えたおかげです。読者の皆さまにとっても、1冊でもピンとくる本があれば、ぜひ手に取っていただきたいと自信を持って推薦いたします。
具体的な15冊やその中味と実践法については、ぜひ第4章をご覧ください。
デュアルライフの醍醐味はクリエイティブな環境
私は自宅の埼玉県・さいたま市と事務所を構えた静岡県・東伊豆町とにほぼ半々で滞在する2拠点生活を送っています。感染症が発生する前の2019年夏から執筆の拠点として伊豆に事務所を持ち、主にビジネス書の執筆とYouTube動画の政策の仕事を伊豆で行ってきました。
伊豆の事務所は、ワイドスパンの開放的な東向きバルコニーから、左側に山林、右側に海が眺められ、海の向こう側に伊豆大島が見えます。いつでも温泉に入れる環境で、副交感神経が優位のリラックスした環礁で、様々な発想を生み出せるのが魅力です。
この新刊『定年ひとり起業 生き方編』(自由国民社)も、年末年始に伊豆の事務所に籠って、7日間で一気に書き上げました。
伊豆はクリエイティブな仕事をするには最適で、アウトプットにとても向いています。最近始めた音声配信「スタンドエフエム」でのライブ配信も伊豆で行うことが多くなりました。
私の伊豆での具体的な過ごし方や執筆の仕方なども第5章で公開しています。
アウトプットに課題を感じている方にはきっと参考になると思います。
毎日の習慣とともに、環境はとても大切だと私は実感するようになりました。ぜひ、2拠点生活のリアルとメリットを本書でかんじていただけたら嬉しいです。
以上、述べてきました通り、この新刊『定年ひとり起業 生き方編』(自由国民社)は、これまで刊行してきた「定年ひとり起業」シリーズ三部作の集大成となる一冊です。
「お金」「情報発信」「健康寿命」「幸福論」「ライフワーク」「デュアルライフ」という編集担当が選んで帯に記されているキーワードに興味ある方にはきっと満足いただける内容になっています。
さらに詳しい「考え方」「大杉潤の起業体験」を知りたい方は1作目の『定年ひとり起業』を、「年金」「老後資金」「投資」などマネープランにとくに興味ある方は2作目の『定年ひとり起業 マネー編』をぜひ、併せて読んでみてください。
皆さんの「お金」「孤独」「健康」の定年後3大不安をいっぺんに解決するのが「定年ひとり起業」シリーズ3部作です。
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