モチベーション

将来を考えたら起業しかないと思った

本日は起業家インタビュー第一回目です。

 私の担当書籍『堅実な資産運用をしたいならこの1冊! レンタルスペース投資の教科書』の著者坂口康司さんにお答えいただきました。

 坂口さんのプロフィールはこちら

坂口康司

株式会社トータルクリエイツ 代表取締役 一般社団法人シェアリングエコノミー協会 第三期アンバサダー

法政大学卒業後、東証一部上場の医療系ベンチャー企業に就職し、新規事業開発に携わる。衣料系ベンチャーを転職後、IT企業に入社し、執行役員として海外向けのメディアや撮影サービスの立ち上げや運営に従事する。その後、独立し、ITや写真撮影、映像制作というクリエイティブ面の強みを活かして、企業の抱える悩みをトータルにサポートするべく、トータルクリエイツを立ち上げる。レンタルスペース業界を中心に活動し、業界トップの200件以上のスペース撮影やコンサルティングを通して、レンタルスペースオーナーの売上増に貢献している。レンタルスペース集客のノウハウに定評があり、株式会社スペースマーケット主催のセミナーに複数回登壇。それ以外でもYouTubeアカウントのプロデュースを通して企業価値向上に貢献しており、チャンネル登録者数が150万を超えるチャンネル運営に携わっている。

カメラマンとして今は日々多くの撮影依頼を受ける坂口さん。私ははじめに彼にあったとき「手堅く仕事をやっている」印象をうけました。まじめにコツコツと積み上げて実績を作っていきそうなイメージの坂口さんからは起業家というよりは、ビジネスパーソンとしてやり手の若手という印象をうけたのです。

ですからそんな坂口さんが、どうして起業したのか、是非聞いてみたいと思いました。

組織に向いていないと思った

―なぜ起業しようと思いましたか?

坂口「雑誌などで、すごい起業家は『社会を○○にしようと思ったから』とか『○○という夢を実現したかったから』と語っているのを見かけます。事実そういった理想を実現するために起業する方は多いですし、みなさん能力も高いです」

―私も同じイメージです。バリバリやっている感じとでもいいましょうか…

坂口「ただ、私はちがうんですよね。なぜ起業しようと思ったのか、その理由は2つあります」

―くわしく教えてください。

坂口「まず、ビジネスパーソンとしての働き方が自分には合っていないと感じたからです。結果より過程が重視されたり、自分が失敗したら多くの人に迷惑かけたりする、ということをビジネスパーソンとして働いていて毎日のように感じていました。

自分流のやり方で結果をだしても、あまり評価されなかったのです。

評価されないことで、モチベーションがさがってしまいました。そうしたこともあり、自分にとってのベストな方法で、のびのびと仕事をしたいと感じるようになったのです。また、人が多くいるオフィスで集中することが、私には厳しかったです」

―つらかったですね、それは。私は編集者なので、我流でOKなのですが、確かに「○○のように本をつくりなさい」と言われたら、きつかったでしょうね。もう一つの理由は?

坂口「ビジネスパーソンの延長線上に自分が求めるライフスタイルがなかったからです」

どういうことでしょう?

坂口「週5日、決まった時間から仕事をスタートさせて、時間と働く場所が自由でない環境は、僕にとって妙に息苦しかったです。それが続いていくことを考えるのが嫌でした」

―コロナで少し変わったけれど、たしかに満員電車は私も嫌ですね(笑)

坂口「そして、金銭面もそうでした。具体的に「年収○○万円以上稼ぐ!」みたいな目標はありませんでしたが、サラリーマンで、家族が不自由なく暮らせるための収入を得られる方法は、株式などへの投資かストックオプションを多く持った状態で会社が上場する、くらいしか考えられなかったです。それに給与は業界水準で決まっていますので、だいたいこの後の人生でどのくらい稼げるかはわかってしまいます。当時は投資に対する知識もなかったので、なおさら、暮らしに不自由のない年収を稼ぐイメージが浮かばなかったのです」

―投資は投資で起業家とは別のスキルが必要でしょうからね。まぁイメージなのですが…

坂口「こういうことに耐えきれなくなって、いつしか働き方やライフスタイルという点で、私はビジネスパーソンに向いていない≒起業するしかない! という結論にいたり、起業しました」

―「何かをしたいから」というよりは「これしかない」みたいな感じだったんですね

坂口「消去法的なイメージに近いです。世に言う起業家のメンタルを体現したようなものとは違いました。ただ、自分が失敗しても、自分が謝れば済む環境だったら、突飛なアイディアでも、一番結果を出せる方法で進められると思いましたし、もっと上質な仕事をできるのではないか、感じていました。その思いが独立へと私を突き動かしたのかもしれないですね」

―なるほどね。次回以降起業してどうだったか? を聞いていきますが、重要な点がありますね。組織になじまなくても、まわりと一緒であることが苦しくても「起業家になる」という選択肢があるという事です。自分の行動すべてに自分で責任をとっていく。それがいいんじゃないかと考える人は坂口さんのスタイルが参考になると思います。次回以降は、坂口さんが、起業して大変だったこと、楽しかったことなどを聞いていきます。坂口さん引き続きよろしくです。

坂口「もちろんです!」

↑坂口さんのご著書はこちら
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