さて、スピーチコンサルタントの阿部恵さんとの対談も最後になりました。
最後は未来にむけての話をしたいと思います。
（阿部さんとは今まで２回お話をしています。過去記事を見たい方は下記よりご覧ください）
事業を立ち上げ、そのあとどうやって拡大していくのか、好きを拡大していくのか、そのキーポイントになるのが未来への考え方だと思っています。
その具体的な話をこれからしていきたいと思います。
その前にいったん、阿部恵さんのプロフィールを再度掲載しておきます。
■阿部恵さんのプロフィール
神奈川県川崎市生まれ。スピーチコンサルタント。
中部日本放送（CBC）元アナウンサー／元国会議員政策担当秘書／江戸川大学非常勤講師／合同会社Confill代表。
「話が苦手」「人前でどう話したらよいのかわからない」ビジネスパーソンの悩みを解消するスピーチコンサルタント。
国会議員政策担当秘書時代、演説に困り涙する地方議員の姿をきっかけにスピーチコンサルタントの道へ。
スピーチ指導は元総理夫人、市長、議員、経営者、ビジネスパーソンなど６０００人超。自治体や大手民間企業で講演・研修講師も務める。早稲田大学大学院卒業（国際関係学修士）
ー早速ですが、これから事業をどうしていきたいですか？
まずは、グループレッスンの開始と、法人研修事業の拡大に取り組んでいきたいと思います。これまではマンツーマンレッスンを中心にトレーニングしてきましたが、より多くの方に、話し方のコツをお伝えしたいと考えるようになったからです。
私の会社、Confill（コンフィル）の由来は 【confidence + fill】【自信で満たされるようなスピーチを】こんな願いがこめられています。
合同会社コンフィル webサイト
スピーチトレーニングをすると、それまで「話せない」と悩んでいた方の表情がパッと明るい笑顔に変わるんですね。
その笑顔を見るたびに「あぁ、私、この仕事をしていてよかったなぁ！」と、本当に嬉しい瞬間なんです。
マンツーマンレッスンにこだわってきたのもこうした理由からでした。
しかし、マンツーマンだけですと、どうしてもお会いできる方の数も限られてしまいます。
そこで、より多くの方に自信を持って話していただけるように、グループレッスンや研修事業を拡大したいと思ったのです。
もう１つあります。
発達障がいの方向けの話し方トレーニングにも挑戦したいと思います。
実は、出版をきっかけに、「大人の発達障がいの就労支援として、面接で好感を持たれる話し方指導をして欲しい」とオファーをいただいたんです。
なかなか職場で馴染めないさまざまな困難を抱えた人たちに、再び仕事復帰してもらうための取り組みです。行政と民間が連携した事業です。
今まで経験したことのない分野ですから、手探りの状態です。
そして、大きな責任も伴う仕事でもあるため、最初はお断りしようかとも悩みました。
しかし、人生も折り返し地点を過ぎ、「誰かのために役立つことをしたい」との思いも強くなりました。「私でお役に立てるのなら」と、チャレンジすることにしたのです。
これまでも流れに身を任せ、目の前の大きな仕事をこなしていたら、新しい世界が広がったということがありました。
今、まさに次なるステップに進む時なのかも、と思っています。
■社会課題に直面した時に新たなステージを探る、そして行動することを実践されてきたんですね！ 私も編集者として同じ気持ちです！ これからも応援しています。最後に、これから独立・起業しようと考えている方に一言いただけますか？
独立・起業する時も、そして、独立・起業した後も、きっと悩むことが多いと思うんです。
「これでよかったのかな」
「この先どうしようかな」って。
私もそうでした。
そんな時、私がいつも自分に問うようにしているのが、
「なぜその仕事をしたいのか？」
「何をしている時、自分は一番幸せを感じるのか？」
ということです。
局アナを辞めてフリーアナとなったのに、出産後に仕事がなくなり、議員秘書、そしてスピーチ講師となった・・・。
自分では、「アナウンサーに未練があるんだろう」とずっと思っていたんです。
ところが、うまく話せないと悩んでいた人たちが私のレッスンを受けた後に笑顔になったのを見て、一緒に喜びながら気づいたんですね。
私の喜びとは、再び自分がスポットライトを浴びることではなくて、多くの人に囲まれ、多くの人の笑顔に囲まれた時に幸せを感じるのだ、と。
あなたの‘幸せの源’は何でしょうか？
これがわかると、おのずと仕事の方向性も、悩んだ時の進むべき道も見えてくるはずです。
仕事をする以上、悩みは尽きないと思いますが・・・、
仕事終わりに「あ〜、疲れた」と‘笑顔で’言えるといいですね。
あなたの次なる挑戦を応援しています！
